こんにちは、はるです。グローバル企業で会社員をしている経験から、自分自身が実際に業務で使う英語について紹介しています。
この記事ではビジネスの場面で使われるfavorable/unfavorableの意味を解説します。
favorable/unfavorableはvarianceとセットで使われます
“variance”は会計では「差異」という意味で使われます。一般的な意味は「相違、不一致」など。また、統計学では「分散」という意味で使用されています。
variance
差異
製品の生産前には標準原価が設定されます。しかし、実際に製造する際には原材料単価が上がってしまったとか、何かしら予定外のコストが発生し、標準原価通りにはいかないものです。実際のコストを実際原価と言いますが、このとき、実際原価と標準原価との差を原価差異と言います。
cost variance
原価差異
Favorable varianceとは
“favorable”は「有利な、有益な、役立つ、好都合な」という意味があります。
Favorable variance
有利差異
“favorable variance” とは、計画と実際の財務結果の差のうち、企業にとって有利なもののことです。たとえば、企業が機器のメンテナンスに10万ドルを支払うと計画していたのに対し、8万ドルで契約できた場合、2万ドルが”favarable variance”ということになります。 ただし、予算を作成する際に慎重すぎたことを示している可能性があります。
Unfavorable varianceとは
“unfavorable”は「好意的でない、否定的な、好ましくない」という意味があります。
Unfavorable variance
不利差異
“unfavorable variance”とは、 計画と実際の財務結果の差のうち、企業にとって不利なもののことです 。たとえば、企業が機器のメンテナンスに約8万ドルを支払うと計画していたのに、10万ドルの価格でしか契約できなかった場合、2万ドルの”unfavorable variance”が発生します。 この場合、予算作成の際に慎重さが十分でなかった可能性があります。
F/U(UF)と省略されることもあります
財務諸表やプレゼン資料のようなスペースが限られる場合、略されることもあります。
F=favorable、U(UF)=unfavorableです。
例えば下表のように。
Budget | Actual | Variances | F / UF | |
Sales | 30,000 | 25,000 | -5,000 | U |
Variable expenses | 13,000 | 12,000 | 1,000 | F |
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