こんにちは、はるです。
賃貸物件の退去立会いは、管理会社などから「必ずしてください」などと言われることがありますが、本当に必要なのでしょうか。
今回は、実体験から退去立会いを断った方法と、注意点についてご紹介します。
退去立会いとは
退去立会いとは、一般的に、賃貸契約を解約する際に、室内の汚れ・傷などの確認を管理会社の担当者等と借主とが一緒に行い、修繕箇所の合意や鍵の引き渡しなどを行うことです。
注意点:まずは契約書を確認する
退去の手続きの中で、管理会社などから当然のように「退去立会いはいつにしますか?」と退去立会い必須の前提で話が進んだり、「トラブル防止のために必ず退去立ち合いしてください」などと言われたりします。
しかし、退去立会いは法律上必須のものではありません。
契約書に書いていなければ実施する必要はありません。
まずは契約書を確認してください。
「退去立会いを行うこと」のような特約の記載がないのであれば、立会いを行う義務はありません。
退去立会いを断った理由
こちらに証明責任がなく、立ち会うメリットがない
管理会社は「トラブル防止のため」などと言って立会いを要求してきましたが、退去費用の請求については貸主側に証明責任があります。
貸主側が室内を点検して「入居時の写真」と「退去時の写真」を提示するなどの証明をしたうえで、修繕費等を請求するのです。
変に立会いをすると「これはあなたが付けた傷ですよね」などと借主側に証明責任を求めるような形で言いくるめられる可能性がありますので注意してください。
そこでうっかり修繕に合意するようなサインをしてしまうと、後から断ることは難しくなります。
時間がない
引っ越しの忙しい中で、確実に退去立会いできる時間が読めず、断りたかったというのも理由です。
退去立会いすると、普通その時点で鍵を渡さなくてはなりません(そのあとで傷が付いたりすると立ち合いの意味がない)。
引っ越し業者が来る時間に幅があり、また空いた時間で役所に行ったりしたかったため、確実に退去立ち合いできる時間が読めませんでした。
退去立会いの断り方
管理会社に以下のようにメール連絡しました。
立会いしたくない!と強く言うと角が立つと思ったので、都合が合わないと言ってごまかしました。
お世話になっております。
〇月〇日退去予定ですが、どうしても都合が合わず立ち合いなしにしていただけませんか。
その場合の鍵の返却方法を教えてください。
管理会社からは渋々OKといった感じで返事がありました。
基本的に退去立ち合いなしはトラブル防止の観点からあり得ませんが、
どうしてもということでしたら、〇日(退去日)着厳守で鍵を書留速達郵便で送ってください。もしくは手渡しでも構いませんが必着でお願いします。
鍵到着が遅延しますと追加家賃が発生しますのでご承知おきください。
退去状況はこちらで確認させていただき、原状回復については写真が証拠となります。
なんだか物々しい感じで書いてきましたが、要するに鍵を期日までに返却すればOK。
原状回復についても脅すような書き方ですが、むこうに証明責任があるので当たり前です。
実際に立ち合いなしで退去完了
管理会社は車で10分程度の場所にありましたので、引っ越しのすべての準備が終わり、自分の都合の良い時間に鍵を手渡しに行きました。
忙しくて立会いできずすみません。
どうもお世話様でした。
確かに鍵を受け取りましたので、これにて解約となります。
二言三言会話しながら鍵を手渡ししただけ。特にサインなどを求められることもなく、あっけなく完了。
その後、立ち合いなしで問題なかったのか?
1年半ほど住んでいましたが、綺麗に住んでいましたので原状回復費用として特別なものは請求されませんでした。
結果的に退去費用の支払いはゼロで、敷金も全額返金されました。
立ち合いなしでも全く問題ありませんでした。
まとめ
退去立ち合いは断れますし、しなくても問題ありませんでした。
契約書をよく読んで、契約書に従って対応しましょう。
また、やりとりは必ず文面に残るメールで行いましょう。
以上、退去立ち合いを断った体験談でした。参考になれば幸いです!
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